2009年11月8日日曜日

沖縄に来訪したダライ・ラマ14世の講演内容が琉球新報に!

Dalai lama

先日、沖縄に来訪したダライ・ラマ14世の講演内容が琉球新報に掲載されていたので紹介する。

私が本当に心を尽くし精進したいと思っていることが二つある。
 第1は個人個人の心がかき乱されていることだ。個々人から家庭、社会、そして世界、さまざまなレベルにおいて問題が起きている。その問題の源は、各個人の心がかき乱されていることにあると思う。それを沈めることをしなければならない。それには各自の心の中に愛と慈悲の心を育(はぐく)むことが必要だ。
 内なる心の平和を築き、根本的には私たち一人一人の人間に本来的に備わっている良き資質、愛や思いやりや優しさを高める必要がある。そのために私はその責任を負っている。私はこの世界に住んでいる60億人の1人であるわけだから、人間一人一人の幸せを高めるための努力をさせていただいている。
 第2には、異なった宗教間の相互理解を深め調和を図ることだ。それを私の第2の使命としている。
 宗教にはさまざまな違いがあるが、すべての宗教に共通しているのは愛や慈悲の心を高め、忍耐を修業し、持っているもので満足し自分自身を律した暮らしをする、これらにおいてすべての宗教はみんな同じメッセージを発信している。この共通点においてお互いの考え方を知った上で、力を共に合わせれば世界平和を達成できる。
 平和とは単に暴力的なことが行われていない、戦争がないことではない。積極的な意味が含まれている。平和に向けて世界に良い変化をもたらすには必要な要素が二つある。
 第1は人間が持つ優れた知性を働かせることだ。狭い視点に立ってものを考えるのではなく、より全体的な考え方をし、目先なことではなく、長い目で将来を考えることが必要だ。
 第2には自分以外のすべての他人に尊敬の意を払うことだ。たとえ悪いことやネガティブなことをされることがあっても、その人のことを、この60億人の兄弟姉妹の一人と考えることによって、自分自身の将来は、ほかのすべての人々に依存し決まるのだと考えるのだ。そのことにより、相手に対する尊敬の気持ちを持つことが大事だ。
 自分が幸せな将来を望むのであるならば、この60億の世界のすべての人たちのために、真摯(しんし)な態度で彼らにとって何が良いことか、と自分自身が考えていく態度が必要だ。それが、他者に対する尊敬の気持ちを維持し、他人の持っている権利をも尊重するということにつながる。自分以外の他の人たちというのは自分自身の一部なのだと考えることが非常に大切だ。自分以外の命あるものたちに対する尊敬の心を持ち、真摯な態度で心の奥底から心配する気持ちを持つことが大切だ。
 私たち人間に備わっている知性を働かせることと、尊敬の意、この二つを結び合わせることが一番重要だ。
 それができれば、人間たちがたとえどのような悲劇に直面しても、お互いの考えの間にどのような違いがあっても、それらの問題に対する平和的解決手段を必ずや見いだすことができる。平和はそのように達成できる。私たちの心に愛と慈悲の心を育むことで平和を達成できる。
 すべての人間は母から生まれてきた。母の最大限の愛情によって生きてきた。母の存在ですでに存在している愛を大きくできる。みな同じ人間として、血の中に母から受けた愛情の種がある。究極的な心の幸せは内から出なくてはならない。心の奥底から、育てることで自然に自分に自信を持つことができる。教育を受けた人でも受けていない人でも、それができる同じ可能性を持っている。


ダライ・ラマ14世
が語る平和への考えはまるで自分の生まれ育ったチベットへ暴力行為を働き続ける中国共産党をけん制しているようにも感じる。この言葉を中国共産党の幹部にも聴かせたいものだ。

琉球新報:世界平和 真摯に説く ダライ・ラマ14世 来県

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